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こころとからだの学習裁判

『「こころとからだの学習」裁判(略称「ここから裁判」)とはどんな裁判なのか?
このページでは、「こころとからだの学習」やそれに対する都教委の不当な介入、そして提訴までの流れをご覧下さい。
[返して下さい] [不当な介入1] [不当な介入2] [攻撃に抗して] [提訴へ]

 

不当な介入 1

1 支持されていた七生養護学校の性教育
 

子どもや保護者のねがいを受けとめ、つくってきた性教育
・考える力、コミュニケーション…さまざまなハンディのある子どもたち
・自分のからだの成長へのとまどい
・「問題行動」ではなく、発達への要求
・大切な「こころとからだの学習」
 養護学校の子どもたちは、考える力やコミュニケーションなどに、さまざまなハンディをもっています。しかし、からだの発育は同年齢の子どもとほとんど変わりません。
 そのため同年齢の子ども以上に、自分のからだの変化にとまどい不安になったり、落ち着かなくなったりすることも多いのです。
 そんな時の子どもの性的行動が、「問題行動」といわれたり、それをどう「矯正」するかぱかりが強調されたり、「問題行動」を起こさないためには「寝た子を起こさない」方がよいといわれたりしてきました。
 七生養護学校の教職員は、こうした子どもや保護者の思いと真剣に向き合い、広い意味での「性教育」--「こころとからだの学習」--にとりくんできました。
 七生養護学校では性教育に関係する収納コーナーをつくり、養護教諭がていねいに教材を分類保管し、いつでも活用できる状態で保管されていました。
 こうしたとりくみは、この事件が起こるまで、都教委や校長会から高い評価を得ていたのです。

2 教育への不当な介入はこうして始まった

2003年7月2日都議会一般質問

△土屋都議
「ある都立養護学校では、小学部の児童に『からだのうた』を歌わせています。」
△横山教育長
「とても人前で読むことがはぱかられるもの…、極めて不適切な教材でございます。」

 こうした状況は、2003年7月2日の都議会一般質問で民主党の土屋都議が取り上げてから一変しました。
 質問を受けた横山教育長は、まったく授業も見ずに、即座に次のように答弁しました。
 「まず各学校の性教育については、指導計画や教材などを調査し、問題がある学校には指導主事を派遣して『指導』を行います。また、『不適切な教材』は廃棄させます。さらに、全都の学校で「週案」を提出させ、校長に教育課程の実施状況を管理をさせます。」
……まるで打ち合わせをしたかのような答弁でした。

3 あの日の保健室

 都議会質問の直後の2003年7月4日。
 土屋都議、古賀都議、そして田代都議と渡辺日野市議らは、都教育庁幹部職員や産経新聞記者と共に七生養護学校にやってきました。
 その内容は、とても「視察」と言えるようなものではなく、保健室にいた二名の養護教諭への詰問や非難、罵倒が一方的に行われ、その途中で保健室に来た生徒は養護教諭が「いじめられている」と思い、担任に助けを求めたほどでした。
 これは、そのときの様子をもとに、私たちが昨年10月23日の集会で行った「あの日の保健室」という寸劇の一部です。
 そして、その翌日の産経新聞では、人形の性器を露出させた形で並べた写真とともに、「過激性教育」、「まるでアダルトショップ」と、七生養護学校のことが大きく報じられたのです。
 保護者も教職員もがくぜんとしました。私たちの授業では、このような人形のひどい扱い方を絶対にしません。この悪意に充ちた報道は関係者の名誉を深く傷つけ、報道被害も発生しました。保護者を中心にすぐに新聞社や都教委に抗議をしましたが、まったく受け付けられませんでした。
 都教委も、こうした誤った報道に訂正を求めるどころか、都議らや産経新聞と一緒になって、7月9日には37人の指導主事を同校に派遣。そして、全教員に対する警察まがいの「取り調べ」が始まったのです。
 さらに、都教委は、保健室に大切に保管されていた教材や授業記録などを、都庁に「没収」していきました。
 私たちが開示請求で明らかにした情報によれば、人形、書籍など教材は114点、授業記録ビデオ123本が七生養護から持ち去られたことがわかりました。
 そればかりではありません。その教材は、3都議らの「展示会」などに貸し出され、異常な姿で「さらし者」にされています。こんな真実を歪めた扱い方を都教委が認めていいのでしょうか。多くの皆さんと力を合わせて教材を1日も早く子どもたちの元に取り戻したいと思います。

没収された教材リスト

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